前日練習でシュートを放つ竹内譲次(提供)
バスケットボール男子の東アジア選手権が3日から長野市で始まる。昨秋のBリーグ開幕後、親善試合以外の国際大会に、日本代表が出場するのは初めて。今秋から始まる2019年ワールドカップ(中国)の1次予選にもつながる大会で、開催国枠での出場が確保できていない20年東京五輪に向けた道のりの最初の戦いとなる。
今大会は6カ国・地域が出場。5位以上が8月にレバノンで開催されるアジアカップに出場する。だが、目標は「5位以上」というわけにはいかない。強豪の中国や韓国は若手中心のチーム編成で臨むため、東京五輪出場に向けた強化の成果をアピールするには、上位を目指す必要がある。
日本協会は昨年12月から代表候補を月1回のペースで招集。代表監督不在の間、監督代行を務めた協会の技術アドバイザー、ルカ・パビチェビッチ氏の指導のもと、積極的な守備や組織的な攻撃の戦術をたたき込んできた。代表監督には7月から元アルゼンチン代表監督のフリオ・ラマス氏の就任が決まっており、今大会はパビチェビッチ氏が指揮を執る最初で最後の大会となる。
パビチェビッチ氏は「これまで世界基準のバスケットボールに近づけるよう強化を行ってきた。アジアでは勝てる位置にきている。今大会の一戦一戦を力強く、激しく戦っていくことが東京五輪出場にもつながっていくと信じている」と自信をうかがわせた。
今回のチームで主将に就いた竹内譲次(A東京)は「Bリーグがあれだけ盛り上がっている中、日本代表がしっかりと結果を残さなければ、今後のBリーグに影響するかもしれないという危機感も感じている。しっかりと結果を求めて戦っていく」と話した。
日本は3日に韓国、4日にマカオと予選ラウンドを戦い、上位2チームが決勝ラウンドに進出。6日に準決勝、7日に決勝が行われる。チケットは一般発売中。ローソンチケットやチケットぴあなどのほか、Bリーグチケットからでも購入できる。(伊木緑)