アルゼンチン代表の名選手で、ワールドラグビー副会長のピチョット氏=ロイター
2019年ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会に向けて、日本代表はどう準備したらいいのか。5月に京都で行われた抽選会のために来日した、07年フランス大会でラグビー新興国アルゼンチン代表の主将としてチームを3位に導いたワールドラグビーのアグスティン・ピチョット副会長と、同大会でフランス代表の監督を務めたフランス協会のベルナール・ラポルト会長に聞いた。
特集:ラグビーワールドカップ
身長180センチ足らずのピチョット副会長は、「ラグビーは大きい選手を集める必要は無い」と強調する。リオデジャネイロ五輪の7人制ラグビーでの日本代表を例に挙げ、「小さくても日本の選手は素晴らしかった」と話す。
ピチョット副会長が現役の頃のアルゼンチンは「ティア1」と呼ばれる強豪国ではなく、日本と同じ「ティア2」。試合日程などの面で恵まれていたわけではなかった。それでも「アルゼンチンには速さのある選手はいなかったが、自分たちを信じることで強くなれた。日本もジャパンウェーを続けていくべきだ」と指摘する。日本は強豪のアイルランド、スコットランドと同組だが、「日本にとってはベストの組み合わせ。前回大会で南アフリカに勝ったのだから、当然アイルランドやスコットランドとも勝負できる。彼らは南アフリカよりもミスが多い」と期待を寄せた。
一方、ラポルト会長は「フラン…