小型機が消息を絶った現場付近=3日午後6時50分、富山県立山町、朝日新聞社ヘリから、安冨良弘撮影
富山県立山町の山中に小型機が墜落した事故で、県警は4日、北アルプスの獅子岳(標高2714メートル)付近で事故機とみられる機体を発見したと発表した。機内で男性4人を確認したが、呼びかけに応じていないという。
4人乗り飛行機が墜落 2人意識不明の情報 富山・立山
県警によると、同日午前5時ごろ、県警ヘリが獅子岳の南東側の標高約2300メートルの斜面で機体を発見。ヘリから隊員2人が降下したところ、機内で4人を発見したという。
墜落した機体は3日午後、4人を乗せて富山空港を離陸し、松本空港に向かっていた。同日午後3時ごろ、乗員の1人とみられる男性から、「前の2人は意識がない。後ろの2人は意識がある」と110番通報があった。
この日は視界が悪く、捜索を中断。4日早朝から再び捜索していた。
県警によると、事故機の搭乗者名簿に載っていたのは、木下孝雄さん(57)=長野県松本市▽小口(おぐち)英児さん(48)=同県岡谷市▽河西勝基(かさいかつき)さん(21)=同県下諏訪町▽樋口和樹さん(22)=同県富士見町=の4人。