「スーパーマリオ オデッセイ」のゲーム画面=任天堂のホームページから
任天堂は13日、人気ゲーム「スーパーマリオ」シリーズの新作を10月27日に世界で売り出すと発表した。3月に出した新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」向け。「星のカービィ」や「ポケットモンスター」など、他の人気シリーズの新作を開発していることも、同時に明らかにした。知名度の高いキャラクターを使い、スイッチの販売増を狙う。
米ロサンゼルスで13日から始まる世界最大級のゲーム見本市「E3」を前に、インターネット配信を通じて発表した。
マリオの新作名は「スーパーマリオ オデッセイ」。ピーチ姫と大魔王クッパの結婚式を阻止するため、キノコ王国を飛び出して地球に似た架空の世界を旅するという設定のゲームだ。ゲームの中の3次元の世界を縦横無尽に走り回れるスタイル。今回は、マリオが帽子を投げて、敵やものを操るという新しいアクションを加える。米国での価格は59・99ドル(約6600円)。日本での価格は公表していない。
マリオに加え、2018年中には「カービィ」や、マリオに出てくるキャラクターの「ヨッシー」を主役にしたスイッチ向けソフトもそれぞれ出す予定。
「ポケットモンスター」シリーズの新作も18年以降を目指し、スイッチ向けに開発中だという。ポケモンのキャラクターが登場する格闘ゲーム「ポッ拳」を今年9月22日にスイッチ向けに売り出すと発表したばかりだが、これとは別の作品になるとしている。
任天堂は18年3月期にスイッチを1千万台売る計画。人気作を切れ目なく投入し、ユーザーを飽きさせずに長く遊んでもらう狙いだ。(ロサンゼルス=新田哲史)