早稲田実の4番野村大樹(2年)が17日、香川県高校野球連盟などが主催する招待試合(レクザムスタジアム)の英明戦で、先輩清宮幸太郎(3年)のお株を奪う3本の本塁打を放った。高校通算は39本になった。清宮はこの試合、5打席で右前安打1本だった。
まずは五回に先制左中間2点本塁打、八回は同点となる左越え3点本塁打。そして九回には右越えソロ。10―7で勝った試合に大きく貢献した。「1本目は反応で、2本目は追い込まれていたので変化球と直球と半々で待っていた。3本目は直球を狙っていました」
球児の今に密着 特集「しまっていこー」
5月の関東大会から、これまでの三塁手ではなく、捕手を務め始めた。捕手は中学時代に守っていたポジションで配球やワンバウンド投球を止めるのは上手だ。ただ、ベンチで相手投手の配球を見る時間が少なくなるなど、打撃への準備をするリズムが変わり、いい結果があまり出せていなかった。「(特に)前を打つ清宮さんへの配球を自分の打席の参考にしています。捕手としても配球など失点を抑えるために大変ですが、慣れてきました。打てていなかったのでほっとした」と笑顔で言った。
来月には全国選手権西東京大会が開幕する。「1回でも負けたら終わり。一つ上の先輩とやれる最後の大会なのでしっかりとやりたい」と語った。(坂名信行)