このほど終了した「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)は、オンラインショッピングがピークを迎えただけでなく、中国の決済業務のピークでもあった。当日には、中国人民銀行(中央銀行)が網聯決算有限公司と中国銀聯、主要商業銀行、非銀行決機関を指導して、「ダブル11」オンライン決済業務のピークを無事に乗り切った。中国新聞社が伝えた。
人民銀行が翌12日に発表したデータによると、11日当日には、網聯と銀聯が処理したオンライン決済業務は合わせて22億4300万件に上り、前年同期比26.08%増加し、決済金額は1兆7700億元(1元は約15.9円)で同19.60%増加した。また決済処理件数は最高で1秒あたり10万9千件に達し、同26.19%増加して過去最高を更新した。
11月1-11日に、網聯のプラットフォームで処理した資金の機関間オンライン決済取引業務は204億2300万件で同37.34%増加、金額は14兆1千億元で同42.59%増加した。11日は19億9800万件で同29.44%増加、金額は1兆4200億元で同21.44%増加した。決済処理件数は最高で1秒あたり9万3500件に達し、こちらも過去最高を更新した。
「ダブル11」をはじめとするイベントに関連した決済業務を着実に保障するため、人民銀行は決済機関、主要商業銀行、非銀行決済機関が資源を調整し、プロセスを最適化し、実践訓練を行い、業務のピーク時にも各種決済取引が秩序よく処理されるよう確保した。
人民銀行は今後、決済のインフラ建設を強化し、各銀行機関と非銀行決済機関がより安全で便利な決済サービスを提供できるよう支援し、決済業界の安定的な発展を推進するとしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年11月13日