公園のトイレに取り付けられたミッフィーのタイル=長崎市
長崎市の出島対岸に整備が進む中島川公園で、うさぎのミッフィーが隠されたタイルや縁石を探す「ミッフィーかくれんぼ」を市などが企画している。公園は11月に完成する予定で、園内9カ所にミッフィーのシルエットを設置する。ミッフィーの誕生日にあたる21日に市が発表した。
ミッフィーの作者で2月に亡くなったディック・ブルーナさんはオランダ出身。出島は江戸時代にオランダとの貿易の窓口で、長崎とオランダは出島を通じて200年以上の交流がある。そうした縁から、市や公園の設計に携わる官民連携の団体「DEJIMA BASE」がミッフィーに協力を求めた。
オランダでは「ナインチェ(うさちゃん)」と呼ばれるミッフィー。英語の「9(ナイン)」と音が似ていることから、公園内の支柱や手すりなど9カ所に、鉄や陶器製のミッフィーを置く。園内のトイレには、すでにミッフィーをかたどったタイルが取り付けられている。
馬見塚(まみつか)純治・市出島復元整備室長は「ブルーナさんのキャラクターを大切にして、夢や平和につながっていってほしい。ぜひミッフィーに会いに来て」と話している。(田部愛)