練習でパスする日本代表の小倉
ラグビー日本代表は24日に東京・味の素スタジアムでアイルランドとのテストマッチ第2戦に臨む。6年前の全国高校大会で桐蔭学園を初優勝に導いた小倉順平(NTTコム)と松島幸太朗(サントリー)の同級生コンビが、大敗した前戦の汚名返上を目指す。
先発メンバーには、小倉がSOで、松島がセンターで、それぞれ名を連ねた。24歳の2人がチームメートとして戦うのは、高校時代の花園での決勝以来。この時、小倉は主将のSO、松島はFBとして、東福岡との同点優勝に貢献した。
松島は高校卒業後、幼少期を過ごした南アフリカに渡り、前回のワールドカップ(W杯)でも活躍。いち早く代表に欠かせない選手に成長した。一方の小倉は早大からNTTコムに進み、昨秋から代表に入った。
日本代表で再び顔を合わせた2人。小倉は「久しぶりなので本当に楽しみ。結構、パスするシーンも多いと思う」と話す。突破力のある松島は小倉が仕掛ける攻撃の大事な選択肢になる。
松島も、小倉には全幅の信頼を寄せる。「ステップを切れて、スペースを見つけて自分で行ける。ボールもきちんと動かせて、プレーに柔軟さがある」。プレースタイルを知り尽くす仲だけに、「互いの強みが分かっている」と言い切る。
22日の第1戦は22―50で敗れた。ただ後半は3トライを挙げ、得点は五分だった。アイルランドは世界ランキング3位の強豪だが、19年W杯で対戦が決まっている相手だけに2連敗は避けたいところ。息の合った2人の活躍は欠かせない。(能田英二)