ソフトバンクの柳田
(23日、ソフトバンク10―0西武)
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交流戦でソフトバンクを3年連続最高勝率球団に導いた主砲・柳田が、リーグ戦再開の初戦をど派手に飾った。
まずは2打席目の二回だ。1死一、三塁で初球をたたくと、145キロの内角速球は左中間テラス席へ。プロ入り後ソフトバンク戦に10連敗中だった西武・菊池を相手に、差を6点に広げた。四回は2番手・平井から右中間席に2ランを放り込み、プロ通算100本目に到達。さらに六回、今季18号となる中越えソロで、「野球人生初」という3打席連発弾を達成した。
交流戦では、打率3割3分8厘、7本塁打、12球団最多の23打点で、史上初の2度目のMVPを受賞し、この日の試合前に表彰を受けた。リーグ再開までの短いオフには、広島の実家に帰省し、温泉につかって英気を養った。愛称の「ギータ」の声援に応えるように、自らの手で祝砲3発を打ち上げた。
この日5打席目は回ってこず、かつて王貞治会長らが記録した1試合での4打席連続本塁打の記録は、ならなかった。それでも、王会長は「ゾーンに入っていたからな。今日中にチャレンジさせてやりたかった。200、300本と打っていくバッター」と絶賛した。
一方の柳田は「(5打席目が)回ってきたら自分のスイングをしようと思っていた。奇跡です。勝利に貢献できるホームランをもっともっと打っていきたい」。28歳は自然体でアーチを量産していく。(甲斐弘史)
○工藤監督(ソ) 「(3打席連発の柳田は)すごかったです。(交流戦後の)4日間でいい気分転換ができたと思います。初回にマッチ(松田)がしっかりタイムリーを打ってチームも乗っていけた。(先発の東浜は)点差が開くと集中力が切れてしまう時もあるが、今日は集中力を保った中で投げていたと思います。いいスタートが切れたので、しっかり次の試合につなげたい」
○東浜(ソ) 4年ぶりの完封。「後半も走者を出しながら抑えられて良かった。(柳田の3連発は)味方でよかったなと。対戦は絶対したくない」