新しくなったミャンマー語の教科書で勉強する児童=23日、ヤンゴン郊外、染田屋竜太撮影
ミャンマーの小学1年生の教科書が約20年ぶりに改訂され、新学年が始まった6月から一斉に使われている。国際協力機構(JICA)のプロジェクトの一環で、イラストや図をふんだんに使った「日本型」が採り入れられた。今後、2年生以降の教科書も改訂される。味気ない教科書で暗記に偏りがちだった学習方法には不満が強かったが、これを機に同国の教育が変わるか注目されている。
今回の改訂では、ミャンマー語、算数、英語を始めとした主要5教科に加え、これまで教科書がなかった音楽や図工、体育などの教科書も新しくつくられた。
民政移管したテインセイン前政権時代に始まったJICAの「初等教育カリキュラム改訂プロジェクト」の一環で、日本とミャンマーの教育者らが議論を重ね2年半かけて作成した。
長らく軍政が続いた同国では、教師が一方的に説明し、児童らはひたすら暗記する学習方法が重視されてきた。教科書は文字での説明が多く、音楽や図工はほとんど教えられていなかった。教科書改訂に合わせ、教師が教えやすいように指導書もつくった。
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