「コンビニ飯」だけでやせられるか――。ファミリーマートは27日から、店員ら11人が2カ月間、原則コンビニ総菜を食べてやせる挑戦を実施する。ジム運営のライザップが、食事メニューを助言。取り組む様子を随時、SNSなどで配信し、「コンビニ飯」のイメージアップを図る。
ファミマ本社がある東京・池袋周辺の加盟店で、「体重が気になる」という店長や店員ら11人が参加。ライザップの管理栄養士が、糖質を1日100グラム以下に抑えたメニューをファミマの商品から提案する。例えば、夕食向けには「チキンステーキ」と「コールスローサラダ」、「ごろっと具材の豚汁」、「濃厚チーズケーキ」などだ。ライザップのジムには通わない。食生活や体重の変化は、ファミマのホームページやツイッターの公式アカウントなどで公開する。
2カ月間、コンビニ飯だけでは栄養が偏りそうだが、ライザップ広報担当者は「最近は焼き魚や海藻類など総菜が充実しており、栄養士の指導があればバランスは取れる」と話す。
26日に池袋の本社であった開始イベントでは、ライザップ担当者が「糖質コントロールは、食べる量を減らすよりも、適切な食材を選ぶのが大事だ」と指摘。ファミマの沢田貴司社長は挑戦する店員に「一緒に商品をアピールしていければうれしい。頑張って欲しい」とエールを送った。
消費者の健康志向の広がりを受けて、ファミマは昨秋、ライザップと業務提携。共同で低糖質のプリンやパンなども開発してきた。27日には、新たに食物繊維を配合して低糖質にした生パスタや、チーズケーキなど7商品を発売した。(和気真也)