男子シングルス4回戦のナダル戦で、喜びを表現するミュラー=ロイター
(10日、テニス・ウィンブルドン選手権 男子シングルス4回戦)
ナダル、世界26位のミュラーに敗れる ウィンブルドン
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耐え抜いた末に大きな喜びが待っていた。
10日の男子シングルス4回戦で、元世界ランク1位のナダルを破ったのは、世界ランク26位のミュラー。ナダルより三つ年上、34歳のベテランだった。
2セットを先取した。だが、相手は「ビッグ4」の一人。すんなりとは勝たせてくれなかった。セットカウント2―2と追いつかれ、決着は最終セットへ。「俺はベストを尽くし、良いプレーをしている。ただ、ただ、粘っていれば好機をものにできる」と自分に言い聞かせた。
力のあるサーブを散らし、サービスゲームをキープすることに力を注いだ。28ゲーム目。ナダルのフォアハンドが外れ、5時間近い熱戦に終止符が打たれると、信じられないといった表情で立ち尽くした。
ミュラーは度重なる故障に泣かされてきた苦労人。2013年には、世界ランクが370位台まで落ちたこともある。「この試合は(14年の)復帰後で最大の勝利。グランドスラムの舞台で、相手は再びテニス界に君臨している選手の一人なのだから、そう言っても過言ではない」