爆発で男性2人が負傷した花火工場=26日午後2時40分、坂出市常盤町1丁目、矢野裕一撮影
26日午後1時50分ごろ、香川県坂出市常盤町1丁目の平尾花火店の工場で爆発音がした、と通行人から119番通報があった。坂出市消防本部によると、男性2人がけがをして病院に搬送されたが、いずれも意識はあるという。
同消防本部によると、2人は50代の花火店社長と、30代の従業員。社長は重いやけどを負っており、従業員は手足の打撲などという。
現場付近には一時、煙が立ち上り、消防車などが出動。火災は約40分後に鎮圧した。
工場は瀬戸中央自動車道の近くにあり、本州四国連絡高速道路によると、爆発の影響で視界が悪化するなどしたため、26日午後2時50分から約1時間半、坂出インターチェンジ(IC)―児島IC間を上下線とも通行止めにした。
■耳つんざく爆発音
花火工場の近くにある県立坂出工業高校の教務主任の白川浩さん(56)は爆発が起きた際、校舎内にいた。窓ガラスは閉めていたが、突然、「ドォーン」「バリバリバリ」という耳をつんざくような大きな音がし、窓ガラスがいっせいに揺れたという。
白川さんは「すぐそばに雷が落ちたか」と思ったが、窓の外を見ると、青白い炎が数十メートルの高さまでのぼり、炎の周辺に青や赤の火花が飛んでいるのが見えたという。
同校は現場の近くに自宅がある生徒について、安全が確認されるまで、下校しないように指示しているという。