世界的に人気のナイジェリア代表のユニホーム(中央)。関連ウェアも販売されている(ナイキ提供)
いよいよ熱戦が始まるワールドカップ(W杯)ロシア大会。色とりどりの各国代表のユニホームは、大会の華の一つだ。今大会ではどの国が人気なのか。サッカー好きの記者が、専門店を訪ねた。
サッカーグッズ大手の「サッカーショップKAMO梅田店」(大阪市北区)。入り口には、19日の日本対コロンビア戦に向け、両国代表のユニホームが並べられていた。
昨年11月にアディダスジャパンが発表した日本代表のユニホームは深い藍色。武将がよろいの下に身につけたという着物に使われた「勝色(かちいろ)」がベースで、刺繡(ししゅう)の刺し子柄をイメージした縦じまがアクセントだ。
国際サッカー連盟(FIFA)の最新のランキングで日本は61位だが、ユニホームの評価は高い。英大衆紙「ミラー」はホームページで、出場32カ国のホームとアウェーのユニホーム計64着の独自ランキングを紹介。日本(ホーム)は10位だ。
KAMOのスタッフ、藤井真士(まなと)さんによると、背番号の発表後、問い合わせも増え、今は毎日40着ほど売れるという。一番人気は宇佐美貴史選手。ほかは乾貴士、本田圭佑、香川真司選手と、土地柄か関西出身勢が上位を占める。
一方国別では、ミラーのランキングで1位に輝いたナイジェリア代表のユニホームが爆発的に売れているという。英BBCはナイジェリアサッカー連盟の話として、300万着の予約が入ったと報道。販売元ナイキのロンドン店でも客が行列、ナイキジャパンは日本でも在庫切れとしている。
「スーパーイーグルス」の愛称にちなんだのか、ワシの羽のような文様がちりばめられている。藤井さんは「最近のユニホームは普段着でも使えるほどファッション性が高い」という。
KAMOでフランス代表のユニホームを買った会社員の男性(31)は「中学時代からフランスのファン。これを着て友達と盛り上がりたい」。5大会連続で気に入った各国代表のユニホームを買ってきた記者が目をとめたのは、ライオンを大きくあしらった迫力あるユニホーム。日本と25日に対戦するセネガルだった。初戦のコロンビアも鮮やかなデザイン。ユニホーム対決も見ものだ。(宮崎勇作)