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お祭り騒ぎの楽しいチーム 神戸国際大付、それぞれの道

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-8-21 11:08:42  点击:  切换到繁體中文

 

写真・図版


天理戦で十回表から遊撃手で守備についた寒川豪君(左)


第99回全国高校野球選手権大会に3年ぶり2度目の出場を果たした神戸国際大付。初戦で昨夏準優勝の北海(南北海道)を破って夏の甲子園初勝利を収めたが、3回戦で天理(奈良)に惜敗し、夏を終えた。


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これほど楽しそうに野球をするチームはそうないだろう。練習中は指導者よりも選手たちが声を掛け合う。寮の風呂で野球談義が白熱し、消灯時間を過ぎたこともあった。


試合直後、選手の多くは涙を見せず、インタビュールームにも笑い声が聞こえた。主将の田淵友二郎君(3年)は大会を振り返り、「お祭り騒ぎで勝ってきたチーム」と表現した。


そんな明るさが最大の長所である一方、時に弱さにもなった。


兵庫大会では7試合中6試合で初回に得点。甲子園初戦の谷口嘉紀君(2年)の2打席連続本塁打など、試合を決める一発も多く、まさに「お祭り騒ぎ」のチームらしかった。


半面、犠打や守備で細かいミスが目立つ場面もあったが、攻守にわたる快活さはそれを補ってあまりあった。見ていてハラハラ、ウキウキするような気持ちの良いチームだった。


投手陣は繊細な岡野佑大君(3年)、芯の強い黒田倭人(やまと)君(同)、人なつっこい花村凌君(同)と性格もさまざま。岡野君と黒田君はけがに悩み、3人とも最高の状態で臨めた試合はこれまでなかった。


ところが甲子園直前になって黒田君が復調。兵庫大会で絶好調の岡野君に、花村君も調子をあげ、甲子園初戦で3投手の継投リレーが完成した。


「3人いるから、最初から全力で飛ばしていけた」と岡野君。花村君は「2人がすごいので、自分にはプライドも失うものもないから好投できた」と笑った。


北海戦で2本塁打を放った谷口君は、その後の練習中、ノックの球に飛びつき左肩の筋を痛めていた。フルスイングすると痛かったが、天理戦の九回、「先輩たちの夏を終わらせない」と、もう少しで本塁打となる左越え三塁打を放った。


最後の最後、念願の甲子園の土を踏めたのは寒川豪(たける)君(3年)。今春の選抜では応援団長としてスタンドでチームを見守っていた。


居残りの猛練習を続け、兵庫大会で初めてベンチ入り。「背番号を両親に見せた時に泣いてしまいました」。18日の試合では十回表の守備から出場。「応援がここまではっきり聞こえるのは、自分くらいだと思います」。ゴロをさばき、堂々とプレーした。


引退後の道はばらばらだ。兵庫大会で4本塁打を放ち、チームを甲子園に導いた猪田和希君(3年)と黒田君は社会人野球チームをめざす。その他のメンバーも各地の大学で野球を続けたいという。卒業まで打撃投手などとして後輩の練習を支える。


「いつかまた、同じチームで」。甲子園の宿舎を出たバスは選手たちそれぞれの思いものせ、学校に向かって発車した。


夏木立バックミラーにさようなら(森田貴之)




 

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