津久井やまゆり園再建のイメージ
昨年7月に入所者19人が殺害される事件が起きた障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)の再建をめざす神奈川県は24日、小規模施設を県内に分散して建て直す「基本構想」を公表した。
特集:相模原の殺傷事件
障害者の生活の場を「施設から地域へ」とする国の近年の流れに沿って、県の有識者会議が今月17日に黒岩祐治知事に提出した報告書の内容を踏襲した。9月開会の県議会の議論を経て、内容が固まる見通し。
構想では、園が現在ある相模原市緑区千木良地区と、仮移転先の横浜市港南区芹が谷地区に、10人ずつの居住棟を計12棟設けて120人分の居室を整備。県立障害者施設でも10人分の居室を確保する。さらに、日中の活動の場や医療的ケアなどを行う拠点施設も、各地区ごとに設置する。
入所者全員から入居先の希望を…