菊池純礼(左)の猛追を振り切り、女子1500メートルを制した神長汐音
スピードスケート・ショートトラックのワールドカップ(W杯)派遣選手選考会第1日は8日、長野・帝産アイススケートトレーニングセンターであり、1500メートルは女子が17歳の神長汐音(長野・小海高)、男子は横山大希(トヨタ自動車)が制した。500メートルは女子が菊池純礼(トヨタ自動車)、男子は坂爪亮介(タカショー)が1位。
今大会は500メートル、1000メートル、1500メートルを2回ずつ競技し、ワールドカップ前半戦に派遣する男女各6人を決める。平昌(ピョンチャン)五輪代表選考レースも兼ねており、3日閉幕の全日本距離別選手権と12月の全日本選手権の3大会の成績をポイント化した結果を基に決定する。
■記録
【男子】500メートル ①坂爪亮介(タカショー)②横山大希(トヨタ自動車)③斎藤慧(神奈川大)④渡辺瑠(立大)⑤吉永一貴(愛知・名古屋経大市邨高)▽1500メートル ①横山大希(トヨタ自動車)②渡辺啓太(阪南大職)③吉永一貴(愛知・名古屋経大市邨高)④坂爪⑤小山陸(関学大)
【女子】500メートル ①菊池純礼(トヨタ自動車)②菊池悠希(ANA)③斎藤仁美(オーエンス)④神長汐音(長野・小海高)⑤伊藤亜由子(トヨタ自動車)▽1500メートル ①神長汐音(長野・小海高)②菊池純③菊池悠④酒井裕唯(保健科学グループ)⑤渡辺碧(東京・武蔵野高)⑥斎藤仁美(オーエンス)
■高3、ダイナミックに逃げ切る
女子1500メートルを制したのは高校3年生の神長だった。中盤で先頭に立ち、菊池純礼ら実力者の猛追を振り切った。164センチの体を生かしたダイナミックな滑りが武器で、昨季のW杯1000メートルでは個人種目で日本女子として2季ぶりの表彰台に立った逸材だ。神長は「W杯での結果が自信になっている。残り2日、集中力を切らさず臨みたい」と話した。
〈男子1500メートル1位の横山〉 吉永、坂爪、渡辺らとの競り合いを制し、「終盤の勝負どころで仕掛けることができた」。