自民党の二階俊博幹事長との会談を終えた民進党の大島敦幹事長(左)と辻元清美衆院議員=21日午前9時39分、国会、角野貴之撮影
自民党の二階俊博幹事長と民進党の大島敦幹事長が21日午前、国会内で会談した。大島氏は28日に召集予定の臨時国会で「森友・加計(かけ)問題」の真相を解明するため、代表質問や予算委員会などを行うよう要求。二階氏は明確に答えなかった。
安倍晋三首相は臨時国会では国会審議を行わず、召集当日に衆院を解散する構えを崩していない。衆参の議院運営委員会は自民党の委員長が職権で21日午後の理事会開催をすでに決定。理事会には菅義偉官房長官が出席して28日召集を正式に伝える予定だが、野党は反発を強めており、召集日の伝達は22日にずれ込む可能性もある。
大島氏は会談後、記者団に「議会運営がものすごく雑になっている」と述べ、「冒頭解散すれば、首相は森友・加計学園の疑惑について説明しない解散だ」と強調した。民進党の前原誠司代表も日本商工会議所の会合であいさつし、冒頭解散について「立法府、国権の最高機関を愚弄(ぐろう)する行為だ」と批判した。
一方、二階幹事長は21日午前、東京都内で開かれた経団連との懇談会に出席した。経団連の榊原定征会長らに対し、次期衆院選について「我々の仕事は選挙に勝たなきゃどうしようもない。お力添えを願いたい」として支援を呼びかけた。