選挙戦のさなかの昨年3月31日にトランプ氏がツイートした写真には、陣営の外交顧問を務めるジョージ・パパドポロス氏(手前)の姿もあった=AP
トランプ米政権とロシアとの関係を巡る「ロシア疑惑」で、マラー特別検察官が起訴したトランプ氏陣営の元選対本部長ポール・マナフォート氏ら2人は30日、ワシントンの連邦地裁に出廷して起訴内容を否認した。一方、マラー氏の捜査チームは、トランプ氏陣営の元外交顧問のジョージ・パパドポロス氏が一連の疑惑を巡って偽証した罪を認め、捜査に協力していることを明らかにした。疑惑の全容解明の焦点になる可能性がある。
起訴されたのはマナフォート氏と、同氏のビジネスパートナーでトランプ氏陣営関係者のリチャード・ゲーツ氏。資金洗浄(マネーロンダリング)や脱税など12の罪に問われている。
起訴状によると、マナフォート氏は資金を使ってニューヨークの高級マンションなど複数の不動産や高級車を購入。支払先には、紳士服店に約85万ドル、アンティーク敷物店約93万ドルなどもあった。
パパドポロス氏は、選挙中の昨年3月以降、複数のロシア政府関係者と接触しながら連邦捜査局(FBI)にうその説明をしたとして、今年7月に逮捕された。10月に入って罪状を認め始めているという。
検察側が公開した資料によると…