遺体が見つかった現場の部屋(中央)はシャッターが下りていた=31日午前、神奈川県座間市、長島一浩撮影
神奈川県座間市のアパートの一室で、切断された2人分の頭部を含め、計9人の遺体が見つかった。
アパートに9人分の頭部 死体遺棄容疑で男逮捕 神奈川
今回の事件は、行方不明になった女性が白石容疑者と自殺サイトでやりとりをしていたことが端緒の一つとなって発覚した。自殺サイトを巡っては、過去にも殺人事件などに発展したケースが相次いでいる。
2005年8月、自殺サイトで知り合った女性(当時25)に練炭自殺を持ちかけて殺害したとして、人材派遣会社員の男が殺人などの容疑で大阪府警に逮捕された。男は同様の手口で男子中学生(当時14)や男子大学生(同21)も殺したとして死刑判決が確定し、執行された。
06年11月には自殺サイトで知り合った長野県内の女性(当時27)の首を絞めて殺したとして県警が無職の男を逮捕し、嘱託殺人罪で起訴された。
07年4月には、川崎市高津区で自殺サイトを通じて殺害を依頼した女性が殺される事件があった。30代の男が自殺を手助けする報酬と合わせて20万円を受け取り、薬を飲ませ、女性がかぶったポリ袋の口をひもで結ぶなどして窒息死させたとされる。メールのやり取りで、「射殺50万円以上」「絞殺20万円」などと提示していた。
12年11月には三重県のショッピングセンターで女性の遺体が見つかり、男が自殺幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕された。男は「女性とインターネットの自殺サイトで知り合った」と話した。15年7月にも自殺サイトの掲示板で知り合った20代の女性の自殺を手助けしたとして、男が同容疑で山梨県警に逮捕されている。