ソニーが31日に発表した2017年9月中間決算(米国会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期の3・5倍の3618億円だった。中間決算では20年ぶりに過去最高を更新。主力のゲームや金融事業に加え、スマートフォン向けの画像センサーを中心とする半導体事業が好調だった。
18年3月期(通期)の業績見通しも上方修正。営業利益は6300億円、純利益は3800億円で、それぞれ20年ぶり、10年ぶりの最高益更新を見込む。吉田憲一郎最高財務責任者(CFO)は「引き続き緊張感をもって経営にあたっていきたい」と話した。
中間決算の営業利益の3割近くを稼いだのが、半導体事業だ。ソニーは小型の画像センサーに強みを持ち、日本や欧米、中国でスマホの高機能化が進んでカメラが複数つくようになったのが追い風になった。それに次ぐのが保険や銀行などの金融事業だった。ゲーム事業も、家庭用ゲーム機「プレイステーション4」がよく売れ、インターネットを介した有料サービスも好調だった。
売上高は18・7%増の3兆9…