ソニーが発表したイヌ型家庭用ロボット「aibo」=1日正午、東京都港区、池永牧子撮影
ソニーは1日夜、12年ぶりに復活させるイヌ型のロボットペット「aibo(アイボ)」の予約の受け付けを始めた。半導体事業などが好調で業績は過去最高水準まで回復したが、爆発的なヒット商品は不在のまま。独自技術を組み合わせてつくった新型アイボに、SONYブランドの再構築も託す。
「ワン、ワン、ワン」。1日に開いた発表会で、新型アイボは平井一夫社長に鳴き声を上げて近寄った。鼻にあるカメラで持ち主の表情を認識し、有機EL製の瞳の色や動きで感情を表す。税抜き19万8千円。来年1月に発売する初回分は30分ほどで完売した。次回の予約受け付けの時期は未定という。
1999年に発売した旧型は感情表現のパターンが決まっていた。新型は人工知能(AI)を搭載し、自ら感情表現を生み出す。平井社長は「自ら好奇心を持って成長していくパートナー」とアピールした。
旧型は25万円ながら、初回発売分の3千台は20分で売り切れた。ロボットをペットにする発想は画期的で、携帯音楽プレーヤーのウォークマンと並び、前例がない「ソニーらしい製品」と評された。
ところが、ソニーはその後、テ…