スペアタイヤを大型車両に固定する装置の仕組み
岡山県津山市の中国自動車道で、落ちていた大型トラックのスペアタイヤに接触した大型トレーラーが横転し、路肩に避難していた母と娘の2人が死亡した事故で、現場にはタイヤの固定装置も落ちていたことが捜査関係者への取材でわかった。大型トラックの運転手がタイヤの落下防止措置を怠ったことが事故につながった可能性があるとみて、県警は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)容疑での立件を視野に慎重に調べている。
捜査関係者によると、現場には大型車両用のスペアタイヤ(重さ約90キロ、直径約1メートル)のほか、このタイヤをチェーンで車体に固定する装置が落ちていた。
装置はタイヤのホイールにひっかけるつり板と、つり板につなげたチェーンを巻き上げるギアを収めた本体部分から成る。本体部分にハンドルを取り付けて巻き上げるとタイヤが浮上し、車底部に固定される。通常、本体部分もボルトで車体に固定しており、あるメーカーの担当者は「何らかの衝撃で装置が変形したり、ボルトが折れたりしなければ、装置ごとの落下は考えづらい」と話す。
捜査関係者によると、トラック…