9日、北京の人民大会堂前で開かれた歓迎式典に臨むトランプ米大統領(右)と中国の習近平(シーチンピン)国家主席=AP
中国を訪問しているトランプ米大統領と習近平(シーチンピン)国家主席の首脳会談が9日午前、北京の人民大会堂で行われた。トランプ氏は会談で、「米中関係は最重要だ」と述べた上で、北朝鮮の核・ミサイル開発問題について「解決法があると信じている。両国は世界の問題を解決する能力がある」と主張した。習氏は「両国関係は新たな歴史の起点に立っている。互いを尊重し、立場の違いをコントロールしたい」と呼びかけた。
首脳会談では、トランプ氏は対中貿易赤字の解消に向けて米国製品の輸入拡大などを迫るとみられているが、習氏は「両国にとって協力が唯一の正しい選択だ。ウィンウィンの関係こそよりよい未来につながる」と主張した。
トランプ政権は、北朝鮮が早ければ来年にも米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)を実戦配備するとみている。トランプ氏は8日にソウルで行った演説で、中国やロシアなどに「通商や技術協力関係を断ち切るよう求める」と強調。米政府高官は「国連安保理による経済制裁以上に中国がやらなければならないことがある」とし、習氏に対北朝鮮の独自制裁を科すよう迫る構えだ。
北朝鮮が対外貿易の約9割を依…