「稲むらの火」の逸話で知られる実業家の浜口梧陵(ごりょう)の石碑(和歌山県広川町)。江戸時代の安政南海地震の時、稲の束に火をつけて村人を高台に避難させ、津波から救ったとされる(国立民族学博物館のウェブサイトから) 過去の津波被害を記録した全国各地の石碑や寺社の情報をまとめたデータベース(DB)が、ネット上で公開されている。東日本大震災後、被災地の文化財補修や郷土芸能の復興支援にあたる国立民族学博物館(大阪府吹田市)がつくった。新たな情報があれば一般の人も書き加えることができるのが特徴で、全国的に珍しい取り組みという。 「怒濤(どとう)天空ヲ摩シ摧(くだ)ケテ地上ヲ濯(あら)フ」。太平洋に面した青森県階上(はしかみ)町に立つ記念碑は、昭和三陸地震(1933年)の津波襲来の様子をこう伝える。碑の正面には「地震海鳴りほら津浪(つなみ)」と、すぐの避難を訴える警句も刻まれている。 11月6日に公開されたDBには、3日時点で計292件(11道府県)を登録。江戸期の安政地震や昭和の南海地震、平成の北海道南西沖地震、東日本大震災などに関する石碑や銘板、慰霊塔を民博の研究者が現地調査し、碑文の内容や所在地を写真や地図をつけてまとめている。東日本大震災では高台にたつ神社や寺に多くの人が避難したことから、沿岸部の高台にある寺社もリストに加えた。 各地の防災、教育関係者のほか一般の人にも呼びかけ、新たな情報を書き加えてもらうようにしている。 担当の日高真吾准教授は「津波がどこまで来て、どんな被害が出たか、何に気をつけるべきか。過去の記録は各地に残っているが、忘れられたものも多い。将来の防災に役立てるため、埋もれている記憶をみんなで掘り起こして共有したい」と話す。 DBの閲覧、追記は民博のウェブサイト「津波の記憶を刻む文化遺産」( http://sekihi.minpaku.ac.jp/ )で。(深松真司) |
津波伝える石碑、データベースに 民博、新情報求む
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