広東省珠海市高欄港で10日午後に行われた海底データセンター段階的試験発表会において、中国初の海底データキャビンが正式にお披露目された。人民日報が伝えた。
海底データセンタープロジェクトは、サーバーなどのインターネット設備を、先進的な冷却機能を持つ海底密封圧力容器の中に入れ、海底複合ケーブルで給電するとともに、データをインターネットに伝送する。海底データセンターは海水との熱交換を通じ、大量の流動する海水を利用しインターネット設備の散熱を行い、効果的にエネルギーと資源を節約できる。
新インフラの重点内容の一つであるビッグデータセンターは現在、主に陸上に建設されているが、冷却の際に大量の電気エネルギーと冷却水資源を消耗する。海底データセンターは陸上の土地占有が非常に少なく、冷却塔がなく、淡水を消耗する必要がない。海洋牧場や養殖網・ボックスなどの生態類活動と共存し、さらに洋上風力発電、海上石油プラットフォームなどの工業類活動と相互サポートできる。データセンターを沿岸部の都市の近海に設置することで、データとユーザーの距離を大幅に短縮するほか、エネルギー消費量を減らすことができ、グリーンで持続可能だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月13日