青海省科学技術庁が18日に明らかにしたところによると、同庁、青海省海西蒙古(モンゴル)族蔵(チベット)族自治州文化観光局、中国科学院青海塩湖研究所などの機関からなる評価・審査委員会は、青海省計画設計研究院有限公司が作成した「大柴旦紅崖火星村観光計画」を採択した。同プロジェクトは中国科学院青海塩湖研究所が担当する科学技術基礎条件プラットフォームプロジェクト「中国火星類似エリア(立地選定エリア)と火星環境総合情報データプラットフォーム」の一連の重要な科学データと成果を通じ、紅崖地域の火星類似地形の潜在的な科学と文化・生態観光の価値を掘り起こした。同地域の火星類似地形の文化観光資源の開発に確かな科学データのサポートを提供した。科技日報が伝えた。
「中国火星類似エリア(立地選定エリア)と火星環境総合情報データプラットフォーム」プロジェクトチームの責任者は取材に、「中国の火星探査計画の展開推進に合わせ、中国の惑星科学の発展を強化するため、火星類似研究の展開が差し迫っている。青海省柴達木盆地大柴旦紅崖地域は火星環境との間に多くの類似性を持ち、中国初の火星基地シミュレーションの最良の候補地になる。しかし同地域はあまり研究されず、関連基礎資料の詳細な情報が非常に不足している。2018年7月、青海省科学技術庁科学技術基礎条件プラットフォームプロジェクトの支援を受け、中国科学院青海塩湖研究所、中国科学院貴陽地球化学研究所、中国科学院国家天文台は共同で、「中国火星類似エリア(立地選定エリア)と火星環境総合情報データプラットフォーム構築」プロジェクトを開始した。同プロジェクトの実施期間は3年で、20年12月に終了した。
同プロジェクトは現在まで、「国際地理情報元データ基準」「国家科学テーマデータバンク規範」「地域地球科学データバンク基準」などの規範に基づき、紅崖の基礎データと火星類似データの一連のデータ基準を構築した。文献検索、2回のフィールドワーク・サンプル採取、リモートセンシング映像情報の抽出により得た各種データをすべてバンク内に収め、「紅崖自然地理環境総合データバンク」「火星類似エリアデータバンク」という2大データバンクを構築した。前者は紅崖火星基地の気象、地質・地形、植物など各種データの検索、ダウンロード、情報抽出、分析などの機能を持つ。後者は世界8カ所の火星類似研究エリアの基本情報、気候・環境、地形、地質の変化、天体生物などのデータを調べることができ、火星類似研究の展開に向け科学データの基礎を固めた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月21日