一夜明けても、まだ煙が出る建物が残る火災現場=昨年12月23日午後0時44分、糸魚川市、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影
大火からまもなく1年となる今月15日、被災地をヘリコプターで上空から取材した。大半は更地のままだが、復興に向けた歩みも確かに見えた。
火元隣の自宅は全焼…「被災者市議」復興へ走る 糸魚川
建物が密集する糸魚川駅周辺の中で、北陸新幹線と日本海に挟まれた一帯は更地が目立つ。
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すでに再建が始まっている場所もいくつかある。被災地のほぼ中央にある大きな建物は、老舗の酒造会社・加賀の井酒造。来年3月の稼働を目指している。海側には、完成間近とみられる住宅や、木造住宅の骨組みも数軒あった。
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ただ、地上で見た印象とはだいぶ違った。地上では一つ一つの建物が間近にあるため「復興が進んでいるな」と感じることが多かった。だが、上空から見ると、それがほんの一部であることに改めて気づかされた。復興の道のりはまだこれからだ。(加藤あず佐)