市議会で辞職理由を説明する大阪府岸和田市の信貴芳則市長=26日午前、同市岸城町、野田佑介撮影
大阪府岸和田市議会は26日、信貴(しぎ)芳則市長(56)の辞職に全会一致で同意した。信貴市長は、4年前の市長選で自民党の推薦を得るために、現金200万円を党関係者に預けたとする問題を受けて、議長に辞職願を出していた。市議会は同日、岸和田市では初となる百条委員会を設置。本格的な真相究明に乗り出す。
この日午前の市議会本会議で信貴市長は「愚かな自分自身の過去を断ち切り、公約実現に命の限り尽くす」と述べた。市議会はその後、市議からの百条委設置提案を審議し、全会一致で可決。後日、招致する人物や質問内容などを協議し、出直し市長選前の来年1月にも、関係者から本格聴取を始めたい考えだ。
辞職願の提出を受け、可決見通しだった市長の不信任決議案の提出は見送られた。市長辞職に伴う市長選は来年1月28日告示、2月4日投開票。信貴氏と、市の町会連合会長の吉野富博氏(69)がともに無所属での立候補を表明している。
信貴市長は2013年の市長選…