福岡・天神での3億8400万円強奪事件で、新たに逮捕された3容疑者の中に、貴金属関連の仕事をしており、被害会社とも関わりがあった人物がいることが捜査関係者への取材でわかった。福岡県警はこの人物らが金塊取引情報を事前に入手し、福岡での事件を主導したとされる男らに伝えたとみて調べている。
逮捕された東京都在住の暴力団組員の小菅誠(41)と職業不詳の山本浩(38)、住所・職業不詳の田中新也(40)の各容疑者は昨年4月20日午後0時25分ごろ、事件の主導役とされる東房義昭(44)=強盗致傷罪で起訴=や小野田友一(41)=同=両被告らと共謀。福岡市中央区天神1丁目の駐車場で貴金属関連会社の男性(30)に催涙スプレーをかけ、現金が入ったスーツケースを奪った疑いがある。
捜査関係者などによると、小菅容疑者は東房、小野田両被告と以前から面識があった。県警は、田中容疑者らが金塊取引情報を入手し、小菅容疑者を通じて東房被告側に情報が伝わったとみている。(菅原普)