選手宣誓をする瀬戸内の新保利於主将=23日午前9時49分、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、代表撮影
23日に開幕した第90回記念選抜高校野球大会の開会式の選手宣誓は、この日第3試合に登場する瀬戸内(広島)の新保(しんぽ)利於(りお)主将が務めた。「ゲームセットの瞬間までベストを尽くし感動を与えるようなプレーをすることを誓います」
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緊張にはちょっと弱い。これまで宣誓の経験はなく、16日の抽選会で大役を引き当てた時は「正直やりたくなかった」と打ち明けた。ただ、直後から文章を考えた。故障や不調のときも支えてくれた家族、チームメートら周囲への感謝の気持ちを絶対に伝えようと思った。部長や校長の力も借り、球児代表としての思いを日本高野連加盟校数の「3989校の代表」という言葉に込めた。
宣誓の練習を約300回した。宿舎で夕食や点呼のたびに読み上げ、アドバイスしてもらった。地元は大阪府で高校から単身広島にやってきた。大役に「小さいころからの夢の舞台で、成長した自分を見せたい」との一心だったという。
約50秒間、球場にはっきりと声を響かせた。「支えてくれた監督、先生方、チームメートのおかげです」。開会式後、改めて感謝を口にして、ほっとした笑顔を見せた。(新谷千布美)
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瀬戸内の新保主将が務めた第90回記念選抜高校野球大会開会式の選手宣誓は次の通り。
我々選手一同は、第90回という記念すべき大会に参加できることを、喜ばしく思います。そして平生から応援してくださっている学校関係者、大切な家族、友人、そしてチームメートの支えに感謝しています。
この甲子園では3989校の代表として、大好きな野球ができることに感謝し、ゲームセットの瞬間までベストを尽くし、感動を与えられるようなプレーをすることを誓います。