佐藤天彦名人(30)に羽生善治竜王(47)が挑戦する第76期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛、石川県小松市など協力)の第2局は20日、対局が再開し、2日目に入った。本格的な戦いを見据え、双方慎重に手を進めている。
将棋名人戦の解説
羽生竜王が36手目封じ、1日目終了 将棋名人戦第2局
熱戦となった第1局を羽生竜王が制して迎えた本局。後手番の羽生竜王が19日夕に封じた36手目は△7三角だった。午前9時、立会人の中村修九段(55)が対局開始を告げ、再開した。
△7三角は、検討室ではあまり有力視されていなかった手だ。副立会人の飯島栄治七段(38)は「検討はされていましたが、早々に却下された手です」と意外そうな表情を見せた。
持ち時間は各9時間で、1日目の消費は佐藤名人が4時間、羽生竜王が4時間4分だった。この後は昼と夕方の休憩があり、夜までに決着する見込み。
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第2局は、全国各地でも一斉に大盤解説会が開かれます。朝日新聞社、毎日新聞社の共催となった第66期から、より多くの人に名人戦の魅力を知ってもらうために始まりました。ほとんどの都道府県にプロ棋士が派遣されます。後日開かれる場所も。日時などの詳細は日本将棋連盟のホームページ(
http://www.shogi.or.jp/
)へ。(村瀬信也)