パレードがある東二番丁通の通行止めを知らせる看板=仙台市青葉区
平昌五輪フィギュアスケート金メダルの羽生結弦選手(23)の祝賀パレードが、22日午後1時半から、仙台市青葉区の東二番丁通で開かれる。4年前のパレードより約3万人多い12万人の観客が見込まれ、宮城県警や実行委員会は「過去最大級」の態勢で臨む。
言葉を動きに、動きを言葉に。「孤高の星 羽生結弦」
パレードコースの約1キロと周辺道路は午後0時半から2時間、車両通行止めになる。コース近くの地下鉄や地下道は、パレードカーの通過前後に出入り口が一時閉鎖される場所がある。
66年ぶりの五輪連覇の偉業にあわせてコースが延び、観客増が見込まれることから、警備態勢も前回より200人増。県警によると、地域課や警備課、交通課、仙台中央署などの約470人を配置し、市や県、ボランティアなど約1500人も警備にあたるという。
最重要対策は雑踏事故の防止だ。前回は羽生選手を走って追いかけるファンが複数おり、県警は大勢が転倒する事故を懸念する。道路横断の規制を強めるほか、沿道の2カ所にすずめ踊りや盛岡さんさ踊りを披露するステージを新設。羽生選手が通る前後も観客が楽しめるよう工夫した。
また、テロに対応する警察官や警備員を配置し、交通規制には不審物を隠しにくい透明の三角コーンを使う。車の突入などを想定し、大型バスでバリケードも作る。
地域課の内海正信・雑踏警備対策官は「過去最大級の警備態勢で臨む。楽しく安全にパレードを終えるため、警察やスタッフの誘導に従ってほしい」と話す。(山本逸生)