サーブを打つ大坂なおみ=金居達朗撮影
テニス女子の国別対抗戦、フェド杯ワールドグループ2部入れ替え戦の日本―英国は21日、兵庫県三木市のブルボンビーンズドームで第1日のシングルス2試合が行われ、日本は世界ランク22位の大坂なおみ(日清食品)が同77位のヘザー・ワトソンに6―2、6―3でストレート勝ちした。第2試合では同100位の奈良くるみ(安藤証券)が同23位のジョアンナ・コンタに4―6、2―6で敗れ、1勝1敗となった。最終日の22日はシングルス2試合とダブルス1試合があり、先に通算3勝した方が来季2部に昇格する。
サービスエース計11本
日の丸を背負った大坂なおみが、母国・日本のコートで躍動した。守備のうまいヘザー・ワトソンを力でねじ伏せ、「今日は大坂が素晴らしかった」と言わしめた。
3月にツアー大会で初優勝を果たし、凱旋(がいせん)試合となったこのプレーオフ。2500枚のチケットが完売する注目ぶりにも、「何回か危ない場面があったがサーブでしのげた」と、自分の持ち味を失わなかった。5度あった相手のブレークチャンスをすべてしのぐなど、ピンチになるほど自慢の武器は切れ味を増した。最速194キロ、計11本のサービスエースを見舞い、勢いづいた。
五分の星で迎える最終日。土橋監督も「大坂とコンタのエース対決でアドバンテージを取るのが重要になる」。頼もしい20歳にいっそうの期待をかけた。