平昌五輪のフィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦選手(23)のオリンピック2連覇を祝うパレードが22日、出身地の仙台市中心部であった。
「復興のきっかけになるように」 羽生選手、仙台で会見
言葉を動きに、動きを言葉に。「孤高の星 羽生結弦」
羽生選手は、五輪マークをあしらったジャケット姿で、首に金メダルをかけて登場。パレードに先立つ出発式で、「2連覇して仙台に『ただいま』と言えてうれしい。この金メダルはみなさんの支援があったから。この喜び、応援してくれる気持ちを、胸に刻んで生きていきたい」と話した。
羽生選手が乗ったパレードカーは、午後1時半すぎに市中心部の繁華街を出発し、約1・1キロのコースをゆっくりと進んだ。沿道を埋め尽くしたファンから「ゆづー!」「おめでとう」と歓声が響く中、羽生選手は満面の笑みで手を振っていた。
パレード後の記者会見では、「改めて金メダルの重みを感じ、一つ一つの力が自分の背中を押してくれたと感じた。仙台、宮城県内を含めて復興の課題がある中でパレードを開いてくださり、僕自身重く受け止めている。復興のきっかけになるよう心がけたい」と語った。
羽生選手の出身校、東北高校(仙台市)からは、生徒会メンバー13人が沿道に駆けつけた。手作りのうちわには「羽生結弦先輩おめでとう」のメッセージ。生徒会長の3年生永島梨央さん(17)は「五輪での2連覇を誇りに思います。先輩みたいにかっこよくなりたい」と話した。(窪小谷菜月、井上充昌)