沖縄県民栄誉賞の表彰式で、花束を受け取り、笑顔を見せる安室奈美恵さん(2018年5月23日、県庁、エイベックス提供)
沖縄県出身の歌手、安室奈美恵さん(40)に対し、県は23日、県民栄誉賞を贈った。県庁で行われた表彰式で安室さんは「ありがとうございます。名誉ある賞をいただき、本当にうれしく思っています」と喜びを語った。
安室さんは薄いベージュ色のブラウスとロングスカート姿で出席。翁長雄志(おながたけし)知事に「『平成の歌姫』として、日本のみならず世界の多くの人々を魅了し続け、若者のファッションリーダーとしても、一時代を築かれました。沖縄出身の歌手やタレントの草分け的存在となっています」とたたえられ、涙をぬぐった。
琉球王朝時代から伝わる金細工「房指輪」や「ジーファー」と呼ばれるかんざしも贈られた。翁長知事は「25年にわたる活躍は県民に大きな夢と感動を与えてくれた」と授与の理由を語った。
安室さんは9月16日に引退する、と明らかにしている。表彰式後には報道陣のインタビューに答え、「私の活動で一人でも多くの方が笑顔や元気になってくださっているとするならば、25年間、一生懸命がんばってきてよかったなと思います。引退までの間、一生懸命活動していけたら」と笑顔を見せた。
表彰式では厳戒態勢が敷かれた。撮影は安室さんの所属事務所に限定され、写真などはそこから報道各社に送られる方式となった。(伊藤和行)