26日、政府専用機で、モスクワ・ブヌコボ空港に到着した安倍晋三首相(左)と昭恵夫人=岩下毅撮影
モスクワを訪問している安倍晋三首相は26日午後、クレムリンでロシアのプーチン大統領と会談し、北方四島での「共同経済活動」の具体化などについて協議する。経済協力をテコに北方領土交渉の進展につなげられるかが焦点の一つ。北朝鮮問題も主要な議題となる見通しだ。
両首脳の会談は、第1次安倍政権から通算して21回目。共同経済活動は2016年の首脳会談での合意後、海産物養殖や温室野菜栽培など優先的に取り組む5分野を定め、日本から官民調査団を派遣して事業の選定を進めてきた。だが、両国が北方領土での主権を主張する中、ロシアの法律とは異なる「特別な制度」の策定は滞っている。
両首脳は今回の会談で事業の進捗(しんちょく)を確認。安倍首相は元島民への人道的措置について、昨年始まった航空機による墓参の継続と、船による墓参の際の出入域手続きの場所の増設を求める予定。
北方四島以外で進める「8項目…