26日午後、南北首脳会談で抱き合う文在寅氏(右)と金正恩氏=韓国大統領府提供
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は26日、軍事境界線上にある板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で予告なしに会談した。韓国大統領府が同日、発表した。両首脳の会談は4月27日以来2回目。調整が難航する米朝首脳会談の実現に向けて意見交換したとみられる。
6月12日に予定された米朝首脳会談は、米朝双方の信頼関係の構築に手間取り、トランプ米大統領が24日に中止を表明するなど開催が不透明な状況。北朝鮮は開催に意欲を示しており、同様に開催を望む韓国に支援を求めたとみられる。正恩氏は今後、中国にも米朝関係の仲介を依頼する可能性がある。
韓国大統領府によれば、今回の首脳会談は26日午後3時から5時まで、板門店で行われた。韓国の徐薫(ソフン)国家情報院長と北朝鮮の金英哲(キムヨンチョル)党副委員長が同席した。両首脳は、最初の首脳会談で合意した板門店宣言の履行や、米朝首脳会談を成功に導くための問題について率直な意見交換を行ったという。
会談の内容については、南北双方の合意により、文氏が27日午前10時に発表するという。
文氏は22日、ワシントンでト…