製紙業界2位の日本製紙は28日、北海道など3工場の洋紙生産設備を2020年1月までに停止すると発表した。19年3月期決算に固定資産の減損損失などとして特別損失約200億円を計上。純損益は180億円の赤字となる。赤字転落は7期ぶり。
停止するのは、北海道工場勇払事業所(北海道苫小牧市)、富士工場(静岡県富士市)のすべての洋紙生産設備と、釧路工場(北海道釧路市)の一部の設備。今後、バイオマス発電や家庭紙生産などへの転換を検討する。停止設備に関わる従業員約350人の雇用は継続する。
国内の洋紙需要は減少が続き、同社は生産設備の縮小を進めている。今回発表した計画と今月停止した秋田など2工場とあわせ、年間の洋紙生産量の18%分にあたる76万トンを削減することになる。