いい湯だな 深夜になるとアヒルは陸に上げられ、スタッフに愛情込めて洗われるそうです=大阪市住之江区、金居達朗撮影
「まだまだ勝手に関西遺産」
約千個のアヒルのおもちゃを浮かべた風呂が、大阪にあります。地元では「巨大アヒル」のアートも出没し「アヒルのまち」と化しています。
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アヒルのおもちゃで埋め尽くされた風呂。水辺に浮かぶ「巨大アヒル」のアート作品。21世紀になって、大阪市住之江区の北加賀屋(きたかがや)地区では、黄色いアヒルがあちこちで目撃されるようになった。近所にあるので関係があるのかと思いきや、両者に聞くと「直接の関係はありません」。えっ、偶然だったの!?
まずはアヒルのお風呂へ。「アヒルを浮かべた風呂は時々見かけるけど、量はどこにも負けない。やるからには1番でありたい」。そう胸を張る温泉「くつろぎの郷(さと) 湯楽(ゆらく)」支配人の井口大介さん(39)に、さっそく中を見せてもらう。
風呂の入り口のトンネルを抜けると、ぶわっと蒸気が立ち上り、一面真っ黄色の世界が広がった。正面にアヒル、右も左もアヒルの絵が描かれ、湯船に約千個のアヒルのおもちゃが浮いている。まるでポップアートのよう。頭がくらくらする。
2002年の開業当初は、落ち…