メキシコのDFマルケス(左)。ロシア大会で出場すれば、2002年日韓大会から5大会連続出場となる=ロイター
世界最大規模を誇るスポーツの祭典、サッカーのW杯。21回目の今大会で、ファンに語り継がれる記録の更新を見届けられるかもしれない。
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【特集】2018ワールドカップ
32チームの登録選手736人のうち、最年長となるのはエジプトの正GK、45歳のハダリ。前回大会でGKモンドラゴン(コロンビア)が記録した43歳の最年長出場記録を更新するのは確実だ。
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39歳のDFマルケス(メキシコ)は、出場すれば2002年日韓大会から5大会連続となり、GKカルバハル(メキシコ)、MFマテウス(ドイツ)と並ぶ最多となる。マルケスは主将としての出場数でも歴代2位タイの14試合。先発する機会は減ったが、3試合で主将を務めると、1位のMFマラドーナ(アルゼンチン)を抜いてトップに躍り出る。
通算ゴールは、4大会に出場して引退したFWクローゼ(ドイツ)の16得点が最多。前回大会ブラジル戦での記録更新にチームメートとして立ち会ったMFミュラーが、通算10得点で今大会に臨んでいる。
守備に目を向けると、GKの無失点試合数で、ノイアー(ドイツ)に新記録樹立の可能性がある。4試合で相手を無得点に抑えると、10試合でトップに並ぶシルトン(イングランド)、バルテズ(フランス)を抜く。
指揮官では、タバレス監督(ウルグアイ)が3位タイとなる4回目の出場。デシャン監督(フランス)は、1998年に主将として優勝を味わっている。チームを2度目の頂点に導くと、選手と監督の両方で優勝を経験する3人目の快挙となる。
最も気になるのが、優勝トロフィーの行方。最多優勝は5度のブラジルで、ドイツとイタリアが4度で続く。1930年の第1回から21大会で1度も出場を逃したことがないブラジルと、19回出場のドイツは、チームの通算得点数でもライバル同士。ドイツが224点で1位、ブラジルが3点差で迫る互角の力関係にある。(富山正浩)