DeNAの筒香
(29日、プロ野球 DeNA9―2楽天)
最新の試合結果はこちら
緊急事態もなんのその。DeNAが苦手の交流戦で白星スタートを切った。
アクシデントは1―1の四回に起きた。先頭のロペスが左翼線に安打を放ち、一塁に走りながら右足を気にするしぐさを見せた。ひざを伸ばして出場を続ける意思を見せたが、ラミレス監督に「無理はするな」と背中を押されてベンチへ。本塁打、打点でリーグトップを走る3番打者が早々に欠け、戦力ダウンは必至だった。
しかし、ロペスが残した無死一塁の好機を後続が生かす。4番の筒香は緩い変化球を思い切り引っ張り、火の出るような強い打球の右前安打で一、三塁。そして昨季の首位打者、宮崎だ。「みんながつないでくれたチャンス、いい流れで打席に向かうことができた」。外角のスライダーにバットを合わせ、右翼への適時二塁打で勝ち越した。
今季で14年目の交流戦。121勝190敗7分け、勝率3割8分9厘という通算成績は12球団最下位。春先が好調な年も、初夏の交流戦が鬼門になっていた。
この日、セ・リーグで唯一の勝利を挙げたラミレス監督は「チーム一丸の勝利。パの球団は本当に強いので、先を見ずに戦っていきたい」と話した。(波戸健一)
○ラミレス監督(D) セ球団で唯一の白星に、「エンジョイするのは今夜だけ。パは強いので先を見ずに戦いたい」。
○筒香(D) 2安打。慣れないパの投手について、「セ・リーグでも初対決はある。それは言い訳にはならないので」。
○ウィーランド(D) 今季最長の八回途中まで投げて2勝目。「普段は戦わない相手なので映像をよく見て研究した」