2010年W杯でカメルーンを破り、喜ぶ日本代表の選手たち
日本(アジア)、ポーランド(欧州)、セネガル(アフリカ)、コロンビア(南米)と、異なる4大陸のチームがそろった1次リーグH組。日本が出場した過去5大会計17試合の結果を振り返ると、相性が浮き彫りになる。
【特集】2018ワールドカップ
2018ワールドカップの試合日程・結果
日本代表のニュースや試合日程
日本が最も苦手とするのが南米勢だ。4試合で2得点9失点と力関係は明らか。1998年のアルゼンチン戦を皮切りに4度対戦し、1度も勝ったことがない。選手個々のボール扱いがうまく、勝負どころの見極めもしたたか。1次リーグ突破の可能性を残した前回大会のコロンビア戦で、日本は立て続けにゴールを割られ、大会を去ったのは記憶に新しい。
伝統ある欧州勢も不得手といえる。ドイツやフランスなど優勝経験国との対戦は無いものの、経験の差は歴然。ゴール数は互角ながら、大柄な選手が並ぶ守備網を崩せず、逆に、わずかなほころびを突かれて失点する流れが目立つ。
対照的なのが、アフリカ勢だ。勝率約6割7分と好相性。身体能力の高い選手がそろう傾向にあるが、チュニジア戦(02年)やカメルーン戦(10年)のように、組織で粘り強く守り、相手がじれる展開に持ち込めれば勝機が訪れる。
過去の例にならえば、日本が1次リーグを突破するには、初戦のコロンビア戦で勝ち点を取ることが不可欠。そのうえで、アフリカ勢との2戦目に臨めれば理想的だ――。(富山正浩)
1998年フランス大会
<1次リーグ>
●0―1アルゼンチン(南米)
●0―1クロアチア(欧州)
●1―2ジャマイカ(北中米・カリブ海)
2002年日韓大会
<1次リーグ>
△2―2ベルギー(欧州)
○1―0ロシア(欧州)
○2―0チュニジア(アフリカ)
<決勝トーナメント>
●0―1トルコ(欧州)
06年ドイツ大会
<1次リーグ>
●1―3豪州(オセアニア)
△0―0クロアチア(欧州)
●1―4ブラジル(南米)
10年南アフリカ大会
<1次リーグ>
○1―0カメルーン(アフリカ)
●0―1オランダ(欧州)
○3―1デンマーク(欧州)
<決勝トーナメント>
△0―0PK3―5パラグアイ(南米)
14年ブラジル大会
<1次リーグ>
●1―2コートジボワール(アフリカ)
△0―0ギリシャ(欧州)
●1―4コロンビア(南米)