1枚あたりの大きさは一般的なティッシュと同じ。「3枚重ね」で丈夫なのが特長だ=東京都中央区の丸紅本社 紙・パルプを得意とする大手商社、丸紅の子会社がポケットティッシュの輸入販売を始めた。3枚重ねで水に強く、トイレ以外のあらゆる用途で使える万能型で、「世界で主流のタイプ」だという。 1枚あたりの大きさは一般的なポケットティッシュと同じだが、パッケージの大きさは通常の半分とコンパクト。フランス語で「小さい花」を意味する「フルール・プチ」と名付けた新商品はどんなティッシュなのか? 試しに顔を拭いてみた。表面は国産のティッシュよりもかなり硬く、やや厚みを感じる。1枚は21センチ四方と普通のティッシュ大だが、質感が違う。国産のポケットティッシュは「柔らか」「フワフワ」で2枚重ねが一般的だが、欧米や中国ではこれぐらいの硬さで、小さく包装されているものが多い。 担当する丸紅紙パルプ販売の稲見芳崇さん(43)によると、南米では日本と同じ2枚重ねが中心だが、その他の国々では3枚重ねが主流とか。こうしたティッシュは日本人にはなじみが薄いが、「この1枚で様々な用途をまかなう使い方」を提案して売り込む。食事の際のナプキンや、敷紙などにも適しているという。 ポケットティッシュが駅前などで無料で配られることも多い日本で、ティッシュの違いや価値を伝えるのは楽ではないが、「一度使えば、違いが分かる。日本に『プチペーパー』という新ジャンルを作りたい」と稲見さんは意気込む。資材包装専門店「シモジマ」で販売を始め、今秋にイオンでも売り出す予定だ。 訪日外国人観光客もターゲットにしている。大手旅行会社JTBの旅館・ホテル向けのアメニティーのカタログに掲載。訪日客がおなじみのティッシュを使える宿泊施設を増やしたい考えだ。店頭想定価格は1個10枚入りの6個パックで、税抜き300円。(鳴澤大) |
新ジャンル狙う 「世界で主流」のティッシュを輸入発売
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