後半、交代でベンチへ下がるグリーズマン⑦を出迎えるデシャン監督(左から2人目)=関田航撮影
(26日、デンマーク0―0フランス サッカー・ワールドカップ)
引き分ければ、同じC組の豪州の試合結果にかかわらず、フランスの首位通過、デンマークの1次リーグ突破が決まる。そうした状況が序盤から、両チームを慎重にさせた。
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【特集】2018ワールドカップ
すでに決勝トーナメント進出が決まっているフランスはFWエムバペ、前の試合までに警告を受けているMFポグバらを温存し、前の試合から先発6人を入れ替えた。「選手たちに引き分けを狙えとは言わない」とフランスのデシャン監督は前日に話していたが、目標の首位通過には負けは許されない。そのため、今大会初出場の4人を含むフレッシュな顔ぶれだったが、選手たちがリスクを負わないプレーに終始したのは間違いない。
一方のデンマークも序盤こそMFブレイスウェイトがドリブルで仕掛けていったが、豪州がリードされていることを聞いたのか、徐々になりを潜めた。最終ラインで消極的なボール回しを続けたデンマークに対し、後半に何度もブーイングが起きたほどだった。
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観客にとってはため息ばかりの出る試合だった。ただ、しっかり狙い通り、勝ち点1を分け合った。(河野正樹)