ポーランド戦の前日会見に臨む西野監督(左)と川島=関田航撮影
サッカー日本代表の西野朗監督は27日、ボルゴグラードで記者会見し、ポーランド戦への意気込みを語った。
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主なやりとりは次の通り。
――ボルゴグラードは暑さが厳しい。先発選びで考慮することは。
「昨日飛行機のタラップを降りて、気温以上に湿度が高いと感じた。選手たちの体調に異変は感じられないが、いい形で試合を進められてきたので疲れも半減しているのかと。ただ実際は疲労もあるので、練習を見て最終的に決めたい」
――ポーランドは敗退が決まっているが気をつけたい点、攻撃のイメージは。
「W杯に消化試合はありえない。なんとか日本に一矢、と思っているでしょう。世界屈指のストライカー(FWレバンドフスキ)も、なんとかゴールをという気持ちだろう。強いポーランドが明日、いると思う。それを上回るスピリットを持って戦わなければいけない」
「我々も2戦、タフな試合でポイント(勝ち点)を取れている自信がある。しっかりボールを味方につけて、日本チームらしいサッカーを、質の高い試合をしたい。決して崩せない相手ではないと思っている。人もボールも動く、日本らしいクイックネスをもって、ゴールへ向かっていきたい」
――1、2試合目とも相手に走り勝っている。暑い中でのゲームプランは。
「チームの総走行距離は100キロそこそこ。国内の試合では110~120キロくらいが普通だが、1、2試合目とも走りの質が高い。スプリントも、(複数の選手が)同時に使ったりと。同時性、連動性があって、無駄に動いていない。明日は暑い中で、さらにボールをしっかり走らせる。ボールは疲れを知らないので、有効に使いたい」
「粘り強く、戦況を見て試合を進めるが、あまり他会場は気にしたくない。(コロンビア―セネガル戦の途中経過を)選手に伝えるつもりはない。いろんな形で選手には情報が入るかもしれないが、それによって動きが変わらないようにコントロールしたい」
――MF乾の存在感が大きい。
「正直、予想以上のパフォーマンスを彼は出してくれている。他の選手にはない、アクセントをもたらしてくれる。ケガをしていたので、先発ではなく途中出場でと当初は考えていた。その中で、(大会直前の親善試合)パラグアイ戦で先発し、長い時間プレーできた。守備面の貢献も大きい。しかも、決定的な得点やアシストの仕事ができる。まさに本大会にしっかり照準を合わせた。非常にいい状態と、みている」(藤木健)