ラオス南東部のアッタプー県で23日夜に起きた建設中のダムの決壊で、トンルン首相は25日、少なくとも26人が死亡し、131人が行方不明になっていると述べた。AFP通信などが伝えた。地元メディアは同日朝の段階の当局者の話として、3千人以上が救助を待っていると伝えており、救助が難航すれば犠牲者の数は増える可能性がある。
ラオスでダム決壊、大量の水流出 数百人が行方不明か
地元紙ビエンチャン・タイムズ(電子版)によると地元当局者は25日朝、6千人以上が被災し、約2850人が救助されたが、まだ3千人以上が濁流につかった家の屋根や木の上に取り残されていると話した。
ラオス当局は捜索・救助活動を続ける一方、被災者を支援するため国内外に食料や水、衣服、薬などの提供を呼びかけている。周辺国が救助チームを派遣する動きもある。
ダムは水力発電用で建設中だった。建設に携わる企業側は、決壊について、暴風雨が続いたのが原因と説明している。(シンガポール=貝瀬秋彦)