長期金利が26日、約1年ぶりの高水準となった。日本銀行は来週の金融政策決定会合で一定の金利上昇を容認する政策修正を検討する見込み。そうした観測から週明け以降金利は上昇傾向だが、日銀は23日に金利を抑える市場調節を実施。一方26日は行わなかった。市場では、日銀が政策修正を織り込ませ始めたとの見方もある。
東京債券市場では26日昼過ぎ、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが、一時0・100%まで上昇した(国債は値下がり)。昨年7月以来の高水準だ。
背景にあるのが日銀の動きだ。日銀は30~31日の決定会合で金融緩和の悪影響を減らす検討に入る。5年も続いた超低金利で、金融機関の貸し出し収益の低下や年金運用の悪化など「副作用」が目立つためだ。
日銀は現在、長期金利を「ゼロ…