(28日、高校野球奈良大会決勝 奈良大付10―9天理)
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まだ夏の甲子園出場がなかった奈良大付にとって、6回目の決勝だった。昨夏の決勝でも敗れた天理に九回、4点差を追いつかれ、田中監督は「簡単には勝たせてくれないと思った」。
だが、選手たちはたくましかった。延長十一回2死満塁。左打席の植垣は「自分が決めるしかない」。追い込まれてからの高めの直球をフルスイング。「少し詰まった」と言う打球は前進守備の中堅手の頭上を越えるサヨナラ打となった。
このフルスイングがチームの持ち味。準決勝まで4試合の打率は4割9分6厘。この日は序盤に3点を先取される展開だったが、冬場に1日千本の素振りを続けた打線が、17安打で10点を奪った。「打ち合いなら負けません」と植垣は得意げに言った。(山口史朗)