(28日、高校野球南大阪大会決勝 近大付2―0大商大堺)
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苦しい時こそ、近大付の大石は左腕を振った。「調子はよくなかったけど、しっかり腕を振ることができた」。8安打を浴びながら決定打を許さなかった。
大商大堺は右打者を並べ、ベース寄りに構えて内角を投げづらくしてきた。一回、連続死球などで2死満塁。それでも捕手の西川は内角球を要求した。遊ゴロで切り抜けると、その裏に大沢の適時打などで2点を先行。その後も打たせてとる投球を展開し、七、八回は併殺でピンチをしのいだ。「大石はテンポがいい。ぼくらも守備には自信がある」と遊撃手の道正。
藤本監督は「大石がよく粘ったし、周囲ももり立てた」と守り勝ちを喜んだ。記念大会に強い近大付。70回、75回、90回に続く出場を決めた。(編集委員・安藤嘉浩)